YOMU to KAKU マガジンvol.01 2024年11月15日
きっと使いたくなる!ワクワクをくれる画材たち
お絵描きをもっと楽しくしたい!
そんな時、おすすめな方法があります。
それは、新しい画材を使ってみること。
こんにちは、画家のTAKUYA YONEZAWAです。
今回のYOMUtoKAKUマガジンの第4回は「ワクワクをくれる画材」、をテーマにお届けいたします。
突然ですが、新しい画材ってワクワクしますよね!
早く試したい!絵が描きたい!
そんな気持ちが自然と湧いてきます。
新鮮で、ワクワクした気持ちで絵を描くのって、とっても楽しい!
気になる画材を見つけると「使ってみたい!」とすぐに買うので、気がつけば、ぼくのアトリエには、さまざまな種類の画材がたくさんあります🎨笑
今回の記事ではそんなアトリエの中から、実用的でときめきを感じた画材たちを紹介していきます!
使用感を言葉と画像でお届けしますので、ぜひ使ったところを想像しながらご覧いただけたら嬉しいです🎨
新しい画材を使うメリット
新しい画材を手に入れると、いいことがたくさんあります!
モチベーションを高めてくれて、
はじめての色や質感、使用感と出会えて、
表現の可能性を広げてくれる。
だから、ぼくは積極的に新しい画材を使ってみるようにしています。
これからご紹介する5つは、出会って、ワクワクした画材たちです。
進化している最新の画材や
他にはない特徴をもつ魅力的な画材など
「使ってみたい!」と思っていただけるような画材が、きっとあると思います。
みなさんのやりたかった表現が、できるかもしれませんよ!
ワクワク画材① 『パールカラー絵具』
最初に紹介するのは、パールカラーの絵具たち。
とにかくキラッキラ!
確実にテンションが高まります。
そして、作品に上品なアクセントを加えてくれる絵具だと思います。
パールカラーは、絵具によってきらめきがちょっとずつ違います。
ぼくの持っている絵具をいくつか比べてみました✨
パール粒子が大きいもの、小さいもの、色がついているもの、パールカラーにも色々な種類があります。
そして、なんと角度を変えると色が変わる絵具もあるのです!
自分も、宝石作品を描くときによく使用しています。
はじめて使った時は感動しました✨
これは、ぜひ実際に使って肉眼で確かめて欲しいです。
画像よりも、鮮やかに色が変化して見えます。
使うと、角度によって違う表情を楽しめる作品になるかも!
ワクワク画材② 『蛍光カラー絵具』
次にご紹介するのは「蛍光カラーの絵具」です。
蛍光カラーは、現代の発明だと、ぼくは思っています。
単体で使うと、目を引く鮮やかさ!
ポップな色彩なので、絵画はもちろんイラストにも活用しやすいと思います。
そして、ぜひ試してほしいのが「混色に使う」こと。
下の図のように、通常の絵具に、蛍光色を混ぜることで色彩が鮮やかになります!
例えば、このレッドと蛍光オレンジの組み合わせは
鮮やかな赤色を作りたい!という時に活用しています。
あくまで個人の経験による感想ですが、普通色をまぜて作った色よりも、蛍光色を混ぜて作った色の方がぐんと彩度があがった感じがします。(ただし、彩度があがるのは同系色での混色の時のみです)
絵を描いていて、全体的に色調が暗くなっちゃうんだよなぁ、という方は、いつもの絵具に蛍光色を混ぜることを試してみてください!
作品の色彩がワントーン明るくなると思います🎨
ワクワク画材③ 『リターダー』
リターダーは乾燥を遅らせるメディウム。
簡単にいうと、グラデーションを作るのが簡単になるメディウムです✨
これです。いくつかのメーカーが出していますが、ぼくはU-35のものを愛用しています。
アクリル絵具って、乾くのがとっても早いから、グラデーション表現が難しい。
だけど、このメディウムを使うことで、比較的簡単にグラデーションを作れるようになります。
使い方は絵具に混ぜて、塗るだけ!
これだけで、絵具の乾きがゆっくりになります。
ポイントは少し面倒でも、最初に絵具とリターダーを混ぜてあげること。
そのほうが、グラデーションが作りやすいです。
特に油絵具を使っていて、アクリルに転向した方は、このメディウムを混ぜると油彩に使用感に近い感覚で描けるようになると思います。
⚠️注意するポイント⚠️
使いすぎると定着力が弱まり、絵具が剥がれやすくなってしまいます。
絵具に対して半分以上は混ぜないようにすると、安全です。
ワクワク画材④ 『暗黒ブラック』
暗黒ブラックは、光をほぼ反射しない黒です。
とにかく黒い、まさに暗黒のような絵具です。
どれくらい黒いかというと、、
普通の黒と比べても、これくらい違います。
この絵具の面白いところは、他の絵具とのコントラストをかなり高めてくれる点です。
僕は、宝石作品の背景などに利用しています。
この作品の背景に暗黒ブラックを使いました。
正面からでも暗いですが、角度を変えた時に、より反射の少なさがわかります。
宝石部分だけに光を反射させることで、きらめきをより強調させるように意識しました🎨
使い方次第で、主役にも、引き立て役にもなれる絵具だと思います✨
⚠️注意するポイント⚠️
この絵具は表面がデリケートで、指でこするだけで艶が出てしまうので、塗った部分は触らないように慎重に扱いましょう。
ぼくは、額縁に入れる作品にのみ、この絵具を使うようにしています。
ワクワク画材⑤ 『ペーパーペースト』
最後に紹介するのはペーパーペーストです
この画材は塗ると、紙のような表情を作れるペーストで、塗ると水彩絵具の専売特許ともいえる「にじみ」をアクリル絵具でも表現することができます。
使い方は、①キャンバスに塗って、乾燥させて
②色を塗る前に、筆で画面を湿らせます。
③そこに薄くといたアクリル絵具を塗ると。。。
にじみを作ることができるのです!
アクリル画なのに、水彩のように描けるなんて、ワクワクしますよね!
ふわっと淡い表情を作るときなどに、試してみてください✨
ワクワクは可能性を広げる!
いかがでしたか?
今回は、「ワクワクをくれる画材」というテーマでお届けしました。
使ってみたい画材が、一つでもあればとても嬉しいです。
画材って、進化してます!
ネット通販は便利ですが、個人的には、画材屋さんに足を運んでみることをおすすめしています。画材を使ったサンプルなどもたくさんあって、お試しできるコーナとかもあって、創作意欲が高まりますよ!
ぜひ、お気に入りの画材を見つけてみて下さい。
いろんな画材と出会って、制作を楽しんでいきましょう!
それでは、素敵な制作ライフを🎨✨
画家
TAKUYA YONEZAWA
◆プロフィール
TAKUYA YONEZAWA
北海道在住。毎年50作品以上の絵画作品を制作し、美術館や国内外のギャラリーなどで発表している。SNSでの発信に力を入れ、作品や制作過程、創作のヒントなどを発信。Xは@takuyanokaiga。
◆使っている主な画材
・アクリル絵具 アムステルダム レギュラータイプ ロイヤルターレンス
・アクリル絵具 アムステルダム パールシリーズ ロイヤルターレンス
・ペインティングナイフ リキテックス バニーコルアート
・ペンディングナイフ ロイヤルターレンス