「背伸びしない・嘘をつかない・素朴で私らしく」イラストコラムを担当するRumikoWorksさん

画人画廊・on line vol.02 artist「Rumiko Works」2023年7月29日

「背伸びしない・嘘をつかない・素朴で私らしく」イラストコラムを担当するRumikoWorksさん

2019年から、カワチ画材のHPでイラストコラムを担当しているRumikoWorksさん。

月1回配信してきたコラムは、2023年4月に50回の節目を迎えました。

日常をイラストで表現してきたRumikoWorksさんが、コラムを書くときに意識していることとは?

インスタに届いたDM

カワチ画材との縁は、さかのぼること6年前。担当者からインスタグラムでダイレクトメッセージ(DM)を受け取ったことがきっかけでした。

そこからカワチ画材が企画した水彩紙を使うようになり、新商品のパッケージイラストを担当したり、ワークショップに出店したりしていたといいます。

※プラスデザールオリジナル商品「SNS用紙」を使用した作品

※SNS用紙のパッケージデザインを担当

2019年には、カワチ画材のHPでイラストコラムが始まりました。

「『Rumikoさんコラムやりませんか?』と誘われ、私も調子に乗って『やります!』と言ってしまったのが今に至っています」とRumikoWorksさんは振り返ります。

当初、「画材や色、アートについて語る内容」で依頼されましたが、「私のような経験も知識も浅い人間が、そんな大それたことを書くなんて!」と感じたRumikoWorksさん。

※2019年・個展(毎日SNSに投稿されていた作品とコラムのイラスト)

最終的には、「私の目線で私なりの絵と文を毎月お送りする」形になったそうです。

毎回意識しているのは、「背伸びをしない・嘘をつかない・素朴で私らしい内容」であること。「誰も傷つけないゆるっとコラム」を届けたいと書いているそうです。

ボーダーの女の子は作者本人?

RumikoWorksさんの作品に多く登場するのは、赤と白のボーダー服を着た女の子。RumikoWorksさんご本人をイメージしているのでしょうか? 尋ねてみると次のように話してくれました。

「女の子は私の分身だったり、代理人だったり。赤と白のボーダーの服についてはよく聞かれるのだけど、深い意味はあまりなくって、時々青のボーダーに変わることもあります」

「このキャラクターは20年以上前に私のブログで生まれました。でも、もしかしたらもっと前から無意識に描いていたキャラクターかも。さかのぼると初めて描いたのは10代の頃だったかもしれません」

「当時仲良くしていた友達へコピー用紙にストーリーマンガを描いて手紙として送ったことがあり、その時にこのキャラの原型を描いていた記憶があります」

小さいころの夢がかなう

小さいころから、絵を描くことが大好きだったRumikoWorksさん。小中高の卒業文集には将来の夢を「絵を描くしごと」と書いていたそうです。

芸大を卒業した後、広告業界でグラフィックデザイナーとして活躍。「ゼロから生みだす苦悩もあったけど、楽しさの方が優っていて充実した日々を過ごしていました」

当時、名古屋駅のメインストリートの柱すべてにRumikoWorksさんの作ったポスターが貼られていました。今でも忘れられない「胸が熱くなった」光景です。

一時は子育てに専念することもありましたが、「やっぱり私はモノが作りたいの!」と再びクリエイターになり、幼いころの夢をかなえました。

これまで世に出してきた作品は数え切れません。しかし、自身は作品を手元に残さない「シンプリスト」で、「過去を振り返らず生きる主義」なのだそうです。

「歳を重ねてもいろいろチャレンジしたくなる性格」といい、2022年からデジタル画にも挑戦。アナログとデジタルを使い分けて制作しています。

とはいえ、大好きな画材は透明水彩絵の具です。

「シンプリストだけど、画材だけは捨てられないんです。押し入れの中にはたくさんの画材がギュウギュウなんですよ」と笑いました。

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◆プロフィール
RumikoWorksさん:三重県生まれ、愛知県在住のイラストレーター。 カワチ画材のサイトでイラストコラム「MY SEASONS」を月1で連載。instagramは@rumikoworks。

◆使っている主な画材
・ダーウェント
・ホルベイン
・ターレンス
・カランダッシュ
・ターナー
・リキテックス
・Adobe Illustrator
・Adobe Photoshop
・Procreate
など


◆ライタープロフィール

河原夏季

朝日新聞withnews編集部の記者・編集者。

SNSで話題になっていることや子育て関連を中心に執筆。

1986年新潟県佐渡島に生まれ、中学時代は美術部。2児の母。

クリエイターさんたちの人生や作品へ込める思いを取材していきたいです。

Twitter https://twitter.com/n_kawahara725


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